ソーシャル・ネットワーク

おはようございます。

 

ソーシャル・ネットワーク

映画を見ました。デヴィッド・フィンチャーの『ソーシャル・ネットワーク』。フェイスブック創業者のマーク・ザッカーバーグの半生を描く伝記映画。

デヴィッド・フィンチャーの作品はとても好きで、『セブン』は何回も見たくらい。今作もとても面白かった。

 

ストーリーで凄えってなったのが、緊張感の維持。同じストーリーにするにしても成功と転落をはっきりと描くことは可能なのに、フェイスブックが誕生した場面でも、大きく成長する場面でも、マークは常に恨みを買っていて、不安な部分が隣り合わせで存在する。見ている人間の緊張が緩められない。

個人的に好きなシーンが、親友のエドゥアルドを陥れたシーンと、その後、それをそそのかした、あこがれの人でもあり、新しいパートナーでもあったパーカーが問題を起こしてマークに泣きつくシーン。彼が情けなく話すのを聞きながら、マークは何を思うのか。

そしてEDですね。これが締めとして最高に良かった。孤独になった彼は昔の彼女に友達申請を送り、来るはずもない返事をF5しながら待つ。彼女の気を引きたかったOPの彼に戻っているんですね。流れる曲のクラップ音もF5のカチッという音のように聞こえて表情には出ない寂しさを表しているよう。

 

ストーリーの面白さもさることながら、静かに進んでいく映像と音楽も素晴らしい。後で知ったんですが音楽はNINのトレント・レズナーなんですね。緊迫感と寂しさのある映像作りに大きく貢献していたと思います。

 

”人とのつながり”を世界に広めた、世界で一番孤独な人間のお話。

 

ありがとうございました。